本書は2005年10月〜12月(一部、補足分を除く)にかけて佐賀大学丹羽研究室が、身近な町中の外部空間を訪ね記録したものである。
 ここにはごくありふれた外部空間が、多くは学生諸君の判断によって拾い出された。方法もとくに統一していない。ごく普通の地方の外部空間を2005年(平成17年)の段階で切取り、記録した。
 ただ、それらの外部空間の特徴を説明するような若干の分析を加えている。例えば空間を構成要素や骨格に分析し、抽象化、一般化を試みることで最小限の「絵解き」を施し、評価の根拠を検討した。いわば外部空間の「構造(システム)」と言ってよいものを抽出するよう努めた。
 単なる過去の継承や、あるいは一地方の特殊性にとどまらず、これからの地方空間あるいは建築空間の創造にも資することを願っている。
〈内容例〉