主題シュダイ科目カモク
都市トシデザイン
1-2 古代都市の都市デザイン(古代ギリシア)
出典シュッテン 建築大ケンチクダイ辞典ジテン ダイハン」、ショウ国社クニシャ、1993
西洋建築セイヨウケンチク図集ズシュウ 三訂版サンテイバン」、日本建築学会編ニホンケンチクガッカイヘン彰国社ショウコクシャ、1981
クノッソス宮殿キュウデン Palace of Knossos
クレタシマ先史時代センシジダイモット代表的ダイヒョウテキ宮殿キュウデンマエ2000ネンコごろ建造ケンゾウされた最初サイショ宮殿キュウデン地震ジシン崩壊ホウカイしたノチマエ1700ネンごろシン宮殿シンキュウデン再建サイケンされた。その配置ハイチには明確メイカク軸線ジクセン対称性タイショウセイがなく、宮殿キュウデン威容イヨウシメ巨大キョダイなスケールの建物タテモノもない長方形チョウホウケイ中庭ナカニワヤク28m×50m)の周囲シュウイ無数ムスウ広間ヒロマ小部屋コベヤ柱廊ハシラロウけ、テラス、階段カイダン廊下ロウカが2ソウ〜4ソウをなしてカコ複雑フクザツ大規模ダイキボなプランをつ。もうヒトつの特色トクショク宮殿キュウデン防衛すボウエイスルジョウエヒノジョ城壁ジョウヘキタグイがないことである。オソらくクレタの強力キョウリョク海軍カイグン十分ジュウブン防衛力ボウエイリョクっているとカンガえたためであろう。このような性格セイカクのため、クレタの宮殿キュウデンにはモニュメンタリティにけるという批評ヒヒョウもあるが、平和ヘイワ耽美的タンビテキ印象インショウアタえている。また、上下水道ジョウゲスイドウ施設シセツ完備カンビし、壁面ヘキメン優美ユウビなフレスコカザられていた。1900年以後になってA.J.エヴァンズが発掘し、その結果を「The Palace of Minos at Knossos, 1921〜36」として発表した。
ミレトス Miletos
ショウアジア西ニシガンニキシにある古代コダイギリシアのイオニア人都市ジントシ起源キゲンゼン11世紀以前セイキイゼンにさかのぼれるが、ゼン世紀セイキにペルシア戦争センソウ破壊ハカイされ、この町出身マチシュッシン建築家ケンチクカヒッポヒッポダマスの都市計画トシケイカクモトづき整然セイゼンとした碁盤目ゴバンメジョウジョウ再建サイケンされた。再建サイケンされたミレトスでは重心ジュウシンヒガシウツり、デルフィニオン(Apollo Delphiniosの神域シンイキ)を中心チュウシンとして、その南方ナンポウアタラしい都心部トシンブ形成ケイセイされた。また獅子シシワンモット重要ジュウヨウミナトになり、港湾関係コウワンカンケイ施設シセツ整備セイビされることになる。再建サイケンにあたって古来コライ都心トシンアタラしい都心トシンをつなぐL字形ジガタヒロ敷地シキチがあらかじめ確保されていたカクホサレテイタニチガイナクニカンガえられ、この公共部分コウキョウブブンキタミナミ住居地区ジュウキョチクツクられている。ミレトスでは格子コウシ等間隔トウカンカク設定セッテイされ、道路ドウロ中心線チュウシンセン格子コウシ方眼線ホウガンセン一致イッチしている(したがって道路ドウロヒロくなれば、それだけ街区ガイクチイさくなっている)。ゼン世紀セイキのギリシア時代ジダイ、ヘレニズム時代ジダイ、ローマ時代ジダイトオして海上カイジョウ交易コウエキ中心チュウシンサカえ、3万人収容マンニンシュウヨウのローマ時代大劇場ジダイダイゲキジョウ市場シジョウ浴場ヨクジョウなどの遺跡イセキノコっている。ミナト泥土デイド堆積タイセキして衰退スイタイし、現在ゲンザイ廃墟ハイキョチカい。
ヒッポダモス Hippodamos[セイボツネン不詳フショウ
ゼン世紀セイキのギリシャの都市トシ計画ケイカク。ミレトスまれ。格子状コウシジョウ計画ケイカク設計セッケイ理論リロン確立カクリツしたとされる。このような合理ゴウリテキゴウ目的モクテキテキ古代コダイギリシャの都市トシ計画ケイカクをヒッポダモス方式ホウシキともび、古典期コテンキからヘレニズム時代ジダイのギリシア都市トシ計画ケイカク基本キホンとなったが、格子状コウシジョウ計画ケイカクそのものはヒッポダモスよりフルくから存在ソンザイする。ヒッポダモスおよびカレ弟子デシたちによってツクられた都市トシには、ミトレス、プリエネ、ピレウス、アレクサンドリアなどがある。アリストテレスによると、優雅ユウガ洗練センレンされた知的チテキなイオニアニン典型テンケイで、理想リソウテキ都市トシとは職人ショクニン農民ノウミン軍人グンジンの3つの階級カイキュウからる1万人マンニン人口ジンコウち、土地トチ聖域セイイキ公用コウヨウ用地ヨウチ個人コジン用地ヨウチかれているべきだとするフウわりな人物ジンブツであった。
格子状コウシジョウ 格子状コウシジョウ街路ガイロ発達ハッタツし、各種カクシュ都市トシ機能キノウもその格子状コウシジョウワククミみに沿って配置ハイチされている都市トシ。バビロン、ギリシアのミレトス、中国チュウゴク長安チョウアン日本ニホン平城京ヘイジョウキョウ平安ヘイアンキョウなど。古代コダイ以来イライオオくの計画ケイカクされた都市トシはこのような形態ケイタイっている。また、植民ショクミン開拓カイタク都市トシ政治セイジ都市トシなどにオオくそのレイられる。放射状ホウシャジョウクラべるとカク部分ブブン重要性ジュウヨウセイ階梯カイテイテキ秩序チツジョがなく、比較ヒカクテキ均質キンシツ空間クウカンをつくりやすい。
ポリス polis
古代コダイギリシアジン都市国家トシコッカ。この本来ホンライ意味イミは、共同体キョウドウタイガイテキノキケンキテキ危険キケンにさらされたときに、家畜カチク避難ヒナンさせ、またミズカらもマモるためにアツまるオカ防塁ボウルイ集合場所シュウゴウバショす。「タカ頭部トウブの」といった意味イミシメ接頭語セットウゴ「アクロ」をしたアクロポリスなど、集落シュウラクカクのように避難所ヒナンジョマワりに人々ヒトビト集住シュウジュウし、都市トシ形成ケイセイするのはヒロ人類ジンルイられる傾向ケイコウである。
アクロポリス acropolis
古代コダイギリシアのポリス(都市トシ国家コッカ)の高所コウショツクられたヒトつの区域クイキであって、オオくは周囲シュウイ城壁ジョウヘキメグらして内城ナイシロまたは要塞ヨウサイのようなカタチをなすオカ内部ナイブ神域シンイキとして都市トシ精神的中心セイシンテキチュウシンとなっていることがオオい。それをメグり、あるいはそのフモトマチ展開テンカイする。ノチには防御的機能ボウギョテキキノウウスらぎ、神殿シンデン聖域セイイキになった。アテナイのアクロポリスはそのモット有名ユウメイレイ
アテナイ Atenai
古代コダイギリシアでモット重要ジュウヨウ都市トシ国家コッカ現代ゲンダイギリシアの首都シュト。その歴史レキシはミュケナイ時代ジダイにさかのぼり、チイさな集落シュウラクからハジまり、やがてオモとして東側ヒガシガワ南側ミナミガワ斜面シャメンヒロがっていた。アテナイのヘキはペルシアグンなどの侵攻シンコウによってヤブ壊と再建を繰り返し、アゴラもアクロポリスの側にあったのが現在の位置に移されているが、ミトレスの場合と違って、新アテネ建設の際には根本的な再開発は考慮されなかったようである。アクロポリスのオカは、フェイディアスの総指揮ソウシキのもとに、パルテノン、プロピュライア、ニケ神殿シンデン、エレクティオンなどの壮麗ソウレイ大理石ダイリセキ建物タテモノカザられた。一方イッポウ、アクロポリスの西ニシキタフモトモウけられた政治セイジ商業ショウギョウ中心チュウシン広場ヒロバアゴラには、市役所シヤクショ会議室カイギシツ市場イチバ、テセイオン神殿シンデンハシラロウなどが建設ケンセツされた。
パルテノン Parthenon
アテナイのアクロスにある守護神シュゴシンアテナをマツ神殿シンデンゼン447〜432年造営ネンゾウエイ建築家ケンチクカはイクティノスとカリクラテス。東西トウザイハシラ側面ソクメン17ハシラ床面ユカメン30.88×69.50m。材料ザイリョウはペンテリコンサン大理石ダイリセキ内部ナイブはフェイディアスサク本尊ホンゾン安置アンチしたナオス(主室シュシツ)、パルテノン(処女ショジョノチ神殿全体シンデンゼンタイ名称メイショウとなる)、および東西トウザイのプロナオス(前室ゼンシツ)とオピストドモス(ウシシツ)からる。全体ゼンタイとしてはドリス式建築シキケンチクだが、細部サイブにイオニア式要素シキヨウソれ、両様式リョウヨウシキ重厚ジュウコウさと優雅ユウガさを融合ユウゴウした古典的理想コテンテキリソウ見事ミゴト実現ジツゲンしている。それはナニよりもセコスのフリーズにアラワれている。タカヤク1m、延長エンチョウ159,7mにおよぶセコスの連続レンゾクしたフリーズは有名ユウメイなパン・アテナイアマツ行列ギョウレツりでカザられ、ヤク102m残存ザンゾンする。外面ガイメンのフリーズにはヤク1,3m×1,3mのメトーブの浮彫ウキボイタカク正面ショウメン14マイカク側面ソクメン32マイあり、東西トウザイ神々カミガミ巨人キョジンタタカい、西ニシメンはギリシャジンとアマゾンのタタカい、南西ナンセイはケンタロウスとラビタイジンタタカい、北面ホクメンはトロイ戦争センソウをテーマとしている。
アゴラ agora
古代コダイギリシア広場ヒロバ政治セイジ経済ケイザイ中心地チュウシンチであり、普通フツウストア(レツハシラロウ)でカコまれ、そのチカくには集会場シュウカイジョウ議場ギジョウ神殿シンデンなどがてられた。アテナイのアクロポリスのフモトになるアゴラはそのレイ
アテネのアゴラ Agora, Athens  B.C.6〜2世紀セイキ
市民生活のシミンセイカツノs中心チュウシンをなす広場ヒロバで、行政ギョウセイ商業ショウギョウなどの諸施設ショシセツがあり、全市民的ゼンシミンテキモヨオしの会場カイジョウとなり、知的チテキ芸術的ゲイジュツテキ交流コウリュウオコナわれる日常的ニチジョウテキ集会シュウカイでもあった。アテネがアクロポリス周辺シュウヘンヒロがった小都市ショウトシであったころ、アゴラはアクロポリスの西側入口ニシガワイリグチチカくにあった。しかし、市域がシイキガヒ拡大カクダイするにトモナい、アクロポリスの北西方ホクセイホウにある約10haヤク10ハアマりのこの地域チイキウツされた。この土地トチはミケナイ時代ジダイからアテネの墓地ボチニとなっていたトコロである。ソロンの時代ジダイ(B.C.6世紀初セイキショ)から、ここでの埋葬マイソウはなくなり、公共広場コウキョウヒロバへと整備セイビされハジめたようである。
ストア stoa
古代コダイギリシアにおける列柱廊レッチュウロウ公共広場コウキョウヒロバアゴラにメンして建てられたストアがタテラレタスツアオストアガ代表的ダイヒョウテキ普通フツウ柱廊ハシラロウウシロニホウには小室コシツナラべて商店ショウテン倉庫ソウコなどにモチいる。
オーダー order
ギリシア・ローマ建築ケンチクにおける円柱エンチュウとエンタプレチュアの比例関係ヒレイカンケイをもととした構成原理コウセイゲンリ古典建築コテンケンチクは、基壇キダンからノキまでの各要素カクヨウソ、すなわちベース(柱礎ハシラソ)、柱身ハシラシン柱頭ハシラアタマ、エンタプレチュアが審美的シンビテキ容認ヨウニンされ慣用化カンヨウカされた上下関係ジョウゲカンケイ順序ジュンジョ比例ヒレイ装飾ソウショクによってツクられている。この定式化テイシキカされた順序ジュンジョ比例装飾ヒレイソウショク法則ホウソクをオーダーという。各部カクブ比例ヒレイ装飾ソウショクは、時代ジダイにより、地域チイキによって変化ヘンカする。ギリシアにはドリスシキ、イオニアシキ、コリントシキの3種類シュルイあり、ローマジンはギリシアのオーダーをぎ、変形ヘンケイしながら、トスカーナシキ、コンポジットシキ複合式フクゴウシキ)の2種類シュルイクワえた。ルネサンスでは、トクにローマのオーダーが再興サイコウされている。
B.C.1世紀セイキ後半コウハンかれたウィトルウィウスVitruviusの建築書ケンチクショによると、柱高ハシラタカ底部直径テイブチョッケイの7バイ、アーキトレーヴのタカさ1/2、フリーズのタカさ3/4、コーニス1/2という比例ヒレイられる。これでると、ゼンオーダーのタカさとハシラタカさのは1.25になっている。しかしヘレニズム以前イゼン古代コダイギリシア建築ケンチクのドリスシキオーダーはもっと重厚ジュウコウである。
ドリスシキオーダー Doric order
ギリシア建築ケンチクの3オーダーのうち最古サイコのもの(ゼン世紀セイキ)。ハシラはスタイロベートのウエ直接チョクセツたち、16〜20ホンンのフルーティングをけたハシラフクらみをちながらウエかってホソマルホソまる。柱頭ハシラアタマ単純タンジュン構成コウセイで、アバクスとエキヌスよりる。円柱エンチュウ上部ジョウブ水平スイヘイハシるエンタプレチュアはアーキトレーヴとフリーズよりり、公社コウシャはトリグリフとメトーブにけられる。各種カクシュのオーダーのなかでは簡素カンソ力強チカラヅヨ印象インショウコウカヲアタエルア効果コウカアタえるもの。
イオニアシキオーダー Ionic order
ギリシア建築ケンチクの3オーダーのイチで、イオニアジンによってハジめられたもの。ハシラにはベースがあり、普通フツウ24本のホンノフフルーティングのいた柱身ハシラシンは、ドリスシキクラべてホソい。ハシラシンシアタマはヴォリュートとばれる渦巻ウズマカタチ形作カタチヅクり、その上部ジョウブのアーキトレーヴは、通例ツウレイm3つの水平帯スイヘイタイけられるが、その上部ジョウブのフリーズは一続ヒトツヅきのメンとしてカタチづくられる。
コリントシキオーダー Corinthian order
ギリシア建築ケンチクの3オーダーのイチ。イオニアシキオーダーの変形ヘンケイ。アカンサスのをモチーフとした柱頭ハシラアタマ特徴的でトクチョウテキデホホカのオーダーにクラべて装飾的意図ソウショクテキイトツヨい。
エンタブレチュア entablature
ハシラによってササえられる水平スイヘイザイ西洋セイヨウ古典コテン建築ケンチクでは、アーキトレープ、フリーズ、コーニスの3部分ブブンよりる。
エンタシス entasis
上方ジョウホウかってホソくなっている円柱エンチュウにおきてハシラけられるわずかなフクらみ。それによって、オモササえる支持シジザイとしての緊張感キンチョウカンアタえられることになる。