都市トシデザインガク <用語ヨウゴ解説カイセツ
9. 都市トシ空間クウカンのデザイン
(6) 住宅ジュウタクショウギョウチ都市トシ住宅ジュウタク
出典シュッテン 建築大ケンチクダイ辞典ジテン ダイハン」、ショウ国社クニシャ、1993
広辞苑コウジエン 第四版ダイヨンハン」、新村ニイムライズルイヘン岩波書店イワナミショテン、1993
都市トシ住宅ジュウタク urban house
同時代ドウジダイ農村ノウソン住宅ジュウタクタイし、都市部トシブ建設ケンセツされる住宅ジュウタク中廊下ナカロウカ形式ケイシキ住宅ジュウタクのように都市トシ地域チイキ固有コユウ形式ケイシキ住宅ジュウタク規定キテイされた時代ジダイもあったが(木賃モクチンアパートもフクむ)、現在ゲンザイのその明確メイカクでなく、計画ケイカクテキ建設ケンセツされた住宅ジュウタクをいう。人口ジンコウ高密度コウミツドトモナい、都市トシ内部ナイブでは中高層チュウコウソウあるいは超高層チョウコウソウ集合シュウゴウ住宅ジュウタクが、都市トシ周辺部シュウヘンブではタウンハウスなどの接地セッチガタ集合シュウゴウ住宅ジュウタク建設ケンセツされたが、それらをアワせて都市トシ住宅ジュウタクという。
土地利用トチリヨウ強度キョウド 土地利用トチリヨウ密度ミツドのこと。密度ミツドタカいということは、土地利用トチリヨウ強度キョウドタカく、一般的イッパンテキには地価チカタカ設定セッテイできる。トク住宅地ジュウタクチ計画ケイカクなどの分野ブンヤモチいる。
近隣住区キンリンジュウク neighbourhood unit
都市トシ計画単位ケイカクタンイイチ住宅地ジュウタクチにおいて、居住者キョジュウシャ日常生活上ニチジョウセイカツジョウ社会的シャカイテキ要求ヨウキュウ物的ブッテキ要求ヨウキュウ充足ジュウソクさせるためにモウけられる単位タンイ学校ガッコウ店舗テンポ公園コウエンなどのコミュニティ施設シセツソナえ、クニでは小学校ショウガッコウ中心チュウシンに8,000〜10,000ニン単位タンイとなる。1920年代ネンダイC.A.ペリーが提唱テイショウしたのがハジめといわれ、G.フェーダーの研究ケンキュウおよび提案テイアンなどによって裏付ウラヅけられた。住宅地計画上重要ジュウタクチケイカクジョウジュウヨウ概念ガイネンとされている。近隣住区単位キンリンジュウクタンイ特徴トクチョウ以下イカのようである。(1)規模キボ小学校ショウガッコウ必要ヒツヨウとする人口ジンコウ対応タイオウし、その面積メンセキ人口密度ジンコウミツドによって変化ヘンカする。(2)境界キョウカイ住区ジュウク周囲シュウイ幹線道路カンセンドウロ区切クギり、通過交通ツウカコウツウ排除ハイジョする。(3)オープンスペース:小公園ショウコウエンとレクリエーションスペースの体系タイケイつ。(4)公共施設用地コウキョウシセツヨウチ学校ガッッコウそのホカ用地ヨウチ住区ジュウク中央部チュウオウブ公共用地コウキョウヨウチ周囲シュウイモウける。(5)店舗地区テンポチク住区ジュウクに1カ所以上ショイジョウで、住区周辺ジュウクシュウヘシュウヘン道路ドウロ交差点コウサエンコウサテン隣接住区リンセツジュウク店舗地区付近テンポチクフキンモウける。(6)内部街路体系ナイブガイロタイケイ住区内幹線道路ジュウクナイカンセンドウロモウけ、通過交通ツウカコウツウ排除ハイジョする。
ペリー,クラレンス Clarence Authur Perry,1872〜1944
アーサー アメリカの都市計画研究者トシケイカクケンキュウシャ世界セカイ最初サイショ近隣住区キンリンジュウク提案テイアンオコナった。ニューヨーク都市圏トシケン地域計画チイキケイカクアツカっていたラッセル・セイジ財団ザイダン研究員時代ケンキュウインジダイ(1923)に「コミュニティ・ユニット」として発表ハッピョウ。1926ネンこれを論文ロンブンにまとめたが、世界的セカイテキ有名ユウメイになったのは1929ネン出版シュッパンされた『The neighborhood Unit』で、その語をゴヲショ創出ソウシュツしてからである。
コモンスペース common space
@事務所ジムショ共同キョウドウ住宅ジュウタクなど複数フクスウ使用者シヨウシャ存在ソンザイする建物タテモノにおける玄関ゲンカンホール、廊下ロウカ階段カイダン便所ベンジョ機械キカイシツなど共同キョウドウ利用リヨウする部分ブブンまたはその床面ユカメン
A集合シュウゴウ住宅ジュウタクトク接地セッチガタ住宅ジュウタクにおいて、共同キョウドウ使用シヨウする私的ワタクシテキ共有キョウユウ空間クウカンをいう。コモンスペースは不特定フトクテイヒト使用シヨウすることを前提ゼンテイとした公共コウキョウテキ空間クウカン(パブリックスペース)ではなく、当該トウガイ居住キョジュウジシャ日照ニッショウやプライバシーの確保カクホ居室キョシツからナガめられるまとまったミドリのスペースとして住環境ジュウカンキョウ保持ホジする空間クウカンである。これを利用リヨウ共有キョウユウすることによって、居住者キョジュウシャ近隣キンリンのよい関係カンケイ形成ケイセイするのに役立ヤクダつものとカンガえられる。
コミュニティ community
本来ホンライ意味イミ共同体キョウドウタイ共同キョウドウ社会シャカイ遅延的チエンテキ地域チイキ社会シャカイという意味イミモチいられることがオオい。ヨーロッパ、アメリカではマチ住宅地ジュウタクチ集落シュウラクといった意味イミ日常的ニチジョウテキモチいられているし、ヒロくはEuropean Community (EC)といったモチいられカタもある。今日コンニチ生産セイサン生活セイカツ分離ブンリした都市トシ社会シャカイにおけるコミュニティの意味イミわれている。
他方タホウ、コミュニティにおける生活セイカツトオし、大衆タイシュウ社会シャカイ疎外ソガイから回復カイフクできるかどうかが問題モンダイとなっている。都市計画トシケイカク建築ケンチク計画ケイカク分野ブンヤでは、シュとして施設シセツメンから住宅地ジュウタクチ組織化ソシキカという意味イミあいでモチいられている。すなわちコミュニティ計画ケイカクという場合バアイ一定イッテイヒロがりを居住地キョジュウチにおいて日常的ニチジョウテキ生活セイカツ必要ヒツヨウ諸施設ショシセツ教育キョウイク施設シセツ公園コウエン商店ショウテンなど)をソナえ、快適カイテキ安全アンゼン生活セイカツ保障ホショウするとトモに、コミュニティセンターなどの諸施設ショシセツ利用リヨウツウじ、住民ジュウミン相互ソウゴのコミュニケーションをハカり、個人コジンおよび家族カゾク生活セイカツがよりユタかなものへとヒロがり、ヒトつの地域チイキ社会シャカイとしての生活セイカツ成立セイリツすることをねらいとしている。
コミュニティ計画ケイカク community planning
コミュニティを対象タイショウとする物的ブッテキ物的ブッテキ計画ケイカク。コミュニティの施設シセツおよび空間クウカン計画ケイカク社会シャカイ教育キョウイク計画ケイカク、コミュニティオーガニゼーションナドからなる。
共同キョウドウ建替タテカ 敷地シキチ建物タテモノ共同キョウドウによって市街地シガイチ更新コウシンオコナうこと。
協調キョウチョウ建替タテカ 敷地シキチ建物タテモノ共同化キョウドウカオコナわず、建物タテモノ配置ハイチ形態ケイタイ、デザインを相互ソウゴ調整チョウセイしながら個別コベツ敷地シキチゴト建替タテカえをオコナうことで、アイリンジン環境カンキョウ街並マチナミ景観ケイカン向上コウジョウハカること、協調キョウチョウしてえる敷地シキチ全体ゼンタイについて一団地イチダンチ認定ニンテイければ、セッドウロ条件ジョウケン斜線シャセン制限セイゲンなどが個別コベツ建替タテカえにクラ柔軟ジュウナンになり、高度コウド利用リヨウ可能カノウになるため、共同キョウドウ建替タテカえにジュンずる市街地シガイチ更新コウシン手法シュホウとして制度セイド拡充カクジュウ普及フキュウ期待キタイされている。
地区チク計画ケイカク district plan
ドイツの地区チク詳細ショウサイ計画ケイカク制度セイドハンとして、1980(昭和ショウワ55)ネン都市トシ計画ケイカクホウおよび建築ケンチク基準キジュンホウ一部イチブ改正カイセイする法律ホウリツにより、クニ導入ドウニュウされた制度セイドで、建築物ケンチクブツ建築ケンチク形態ケイタイ公共コウキョウ施設シセツそのホカ施設シセツ配置ハイチナドからみて、一体イッタイとしてそれぞれの区域クイキ特性トクセイにふさわしい態様タイヨウソナえた良好リョウコウ環境カンキョウカク街区ガイク整備セイビし、保全ホゼンするための計画ケイカク広義コウギには、住宅地ジュウタクチ高度コウド利用リヨウ地区チク計画ケイカク再開発サイカイハツ地区チク計画ケイカク沿道エンドウ整備セイビ計画ケイカク集落シュウラク地区チク計画ケイカクフクみ、法律ホウリツでは「地区チク計画ケイカクナド」という。地区チク計画ケイカク市町村シチョウソンサダめる都市計画トシケイカクヒトつで、地区チク整備セイビ開発カイハツ保全ホゼン方針ホウシン地区チク整備セイビ計画ケイカクサダめられる。地区チク整備セイビ計画ケイカクにはホソ街路ガイロ小公園ショウコウエンなどの地区チク施設シセツ建築物ケンチクブツ用途ヨウト容積率ヨウセキリツケンぺいリツタカさ、壁面ヘキメン位置イチなどにカンする制限セイゲン、そのホカ土地利用トチリヨウ制限セイゲンカンする事項ジコウサダめられる。
インフィルハウジング Infill Housing Development
近年キンネン既成キセイ市街地シガイチナカ地域チイキのコンテクストに対応タイオウし、かつ魅力ミリョクある都市トシ空間クウカンフクんだカタチの「都市トシ居住キョジュウ」の空間クウカンゾウ・デザインと、それを実現ジツゲンするためのアーバンデザインのプログラムがモトめられるようになっている。クリアランスガタ再開発サイカイハツによる高層コウソウ住宅ジュウタク団地ダンチでの犯罪ハンザイ問題モンダイやインナーシティ問題モンダイなどが深刻化シンコクカした1960年代ネンダイ後半コウハンから、地域チイキ社会シャカイ継承ケイショウ目指メザした修復シュウフクガタ改善カイゼンガタ都市トシづくりへのみがハジめられるようになった。これに対応タイオウするカタチで、集合シュウゴウ住宅ジュウタク中心チュウシンとした都市トシ開発カイハツ形態ケイタイミナオナオされ、既存キゾン都市トシに「インフィル」 していく手法シュホウまれた。
ダツnLDKガタ 個室コシツ+リビング・ダイニング・キッチンによるいわゆるnLDKガタジュウキョ打破ダハしようという近年キンネン都市トシ住宅ジュウタク計画ケイカク動向ドウコウ。これは、戦後センゴ高度コウド経済ケイザイ成長セイチョウササえてきた典型的テンケイテキサラリーマン・マイホームの象徴ショウチョウであった団地ダンチテキ居住キョジュウスタイルが、居住キョジュウニーズの多様化タヨウカによって崩壊ホウカイしつつあることによる。nLDKガタまいカタ特定トクテイしているが、実際ジッサイのニーズはキワめて多様タヨウだからである。タトえば、フレキシビリティや選択制センタクセイツヨめた住戸ジュウコプランや集合シュウゴウ形式ケイシキ提案テイアンなどがフクまれる。
スケルトンインフィル skeleton infill
都市トシ集合シュウゴウ住宅ジュウタクを、期間的キカンテキ共同キョウドウテキ耐久的タイキュウテキ性質セイシツツヨ躯体クタイナド社会シャカイテキ部分ブブン(「スケルトン」skeleton)と、末端的マッタンテキ個別的コベツテキ消耗的ショウモウテキ性質セイシツツヨいものとして挿入ソウニュウされる内装ナイソウナドワタクシテキ部分ブブン(「インフィル」infill)に区分クブンして建設ケンセツ供給キョウキュウしようとする方式ホウシキ。「二段階ニダンカイ供給キョウキュウ方式ホウシキ」ともいう。また、この方式ホウシキ適用テキヨウした住宅ジュウタクを「SI住宅ジュウタク」「スケルトン住宅ジュウタク」などとぶ。
居住キョジュウ環境カンキョウ整備セイビ 都市計画トシケイカク分野ブンヤにおける「居住キョジュウ環境カンキョウ整備セイビ」の概念ガイネンとその位置イチづけについては現在ゲンザイまでのところカナラずしも明確メイカクにされていない。しかし市街地シガイチにおいて地区チク改善カイゼン志向シコウした居住キョジュウ環境カンキョウ整備セイビ必要ヒツヨウセイとさまざまなココロみが、カク方面ホウメンサカんにオコナわれてきている。これを端的タンテキ表現ヒョウゲンすれば「既成キセイ市街地シガイチ居住キョジュウ環境カンキョウにたいしてオコナ地区チク改善カイゼン地区チク修復シュウフクガタ市街地シガイチ更新コウシンのこと」であるとえる。
コレクティブハウジング 北欧で誕生しヨーロッパを中心として発展・定着してきた共同居住型の集合住宅。そこに暮らす様々な年齢、職業の人々は、それぞれ個人や家族のプライバシーを確保するための住戸も持ちながらも、食事・団欒・趣味などの場所を共有することで、集まって暮らす安心感や楽しさ、合理性を得る。我が国でも近年、家族形態の小規模化や少子化、社会の高齢化、環境問題などが深刻になるにつれて、新しい住まい方のひとつとして、特に福祉の分野で注目されはじめている。
職住ショクジュウ分離ブンリ職住ショクジュウ近接キンセツ隣接リンセツ 都市トシとは元来ガンライタトえば江戸エド以来イライマチのように、町内チョウナイテキ職住ショクジュウ近接キンセツガタ都市トシ構造コウゾウであった。しかし近代キンダイハイると、ダイトシ都市トシおよびその周辺シュウヘンでは、住居地ジュウキョチ勤務地キンムチからトオハナして分離ブンリし、鉄道テツドウでつなぐような計画的ケイカクテキ住宅地ジュウタクチがつくられていく。それは理想的リソウテキ居住キョジュウとして計画ケイカクされたが、次第シダイ通勤ツウキン時間ジカンがかかることが問題モンダイされるようになる。そうしたことから、住宅地ジュウタクチ職場ショクバ企業キギョウ)を近接地キンセツチ一体的イッタイテキ計画ケイカクされた職住ショクジュウ近接型キンセツガタのニュータウンが建設ケンセツされるようになる。(レイ:イギリス)
しかし、近年キンネンはさらに職住ショクジュウ隣接リンセツモトめられるようになってきた。いわゆるSOHOガタ住宅ジュウタク誕生タンジョウである。個人コジン技術ギジュツ能力ノウリョクかす会社カイシャ設立セツリツをめざす起業家キギョウカえたことによる。オランダのボルネオ・スポーレンブルグ計画ケイカクなどはその代表ダイヒョウテキ事例ジレイである。
コーポラティブ ハウス cooperative house
協同キョウドウ組合クミアイ方式ホウシキにより建設ケンセツされる住宅ジュウタク。「コープ住宅ジュウタク」「協同キョウドウ組合クミアイ住宅ジュウタク」ともいう。共同キョウドウ生活セイカツ希望キボウする入居者ニュウキョシャ組合クミアイをつくり、土地トチ入手ニュウシュをはじめ建設ケンセツたって必要ヒツヨウとされる住戸ジュウコ内部ナイブノゾ諸問題ショモンダイ組合クミアイ対処タイショし、イエづくりのなかにカタもうとするものである。ジュウナイ間取マドりや仕上シアげ、設備セツビなど入居ニュウキョ希望キボウシャオモうようにでき、独立ドクリツ住宅ジュウタク共同キョウドウしてまうことの両方リョウホウさをることができる。