都市トシデザインガク <用語ヨウゴ解説カイセツ
8. 都市トシ空間クウカンのデザイン
(5)タカさのコントロール
出典シュッテン 建築大ケンチクダイ辞典ジテン ダイハン」、ショウ国社クニシャ、1993
広辞苑コウジエン 第四版ダイヨンハン」、新村ニイムライズルイヘン岩波書店イワナミショテン、1993
集団シュウダン規定キテイ 建築ケンチク基準キジュンホウ諸規定ショキテイのうち、用途ヨウト地域チイキケンぺいリツ制限セイゲン容積率ヨウセキリツ制限セイゲンタカ制限セイゲンナド都市計画トシケイカク区域クイキナイにおける建築物ケンチクブツ相互ソウゴアイダのルールをサダめたものの一般イッパンテキ呼称コショウ建築ケンチク基準キジュンホウダイショウおよびダイショウ規定キテイされているものである。 ⇒単体タンタイ規定キテイ
単体タンタイ規定キテイ シュとして、建築物ケンチクブツナカハイっている人々ヒトビト安全アンゼン確保カクホすることと、財産ザイサンとしての建築物ケンチクブツ保護ホゴとを目的モクテキとして、個々ココ建築物ケンチクブツにかけられている構造コウゾウジョウ防災ボウサイ避難ヒナンジョウ衛生上エイセイジョウなどの規定キテイ通称ツウショウ建築ケンチク基準法キジュンホウダイショウおよびそれに関連カンレンする政令セイレイ条例ジョウレイナドがそれに該当ガイトウする。 ⇒集団シュウダン規定キテイ
建築物ケンチクブツタカ height of building
一般イッパンには建築物ケンチクブツ地盤面ジバンメンからの最高サイコウタカさ。建築物ケンチクブツタカ算定サンテイホウは、建築ケンチク基準キジュンホウ条文ジョウブンによってコトなる。前面道路ゼンメンドウロ反対側ハンタイガワ境界線キョウカイセンからの斜線シャセン制限セイゲンについては、原則ゲンソクとして、前面道路ゼンメンドウロ路面ロメンタカさから、そのホカ場合バアイ地盤面ジバンメンからハカるが、屋上オクジョウ突出トッシュツブツについては条文ジョウブンによって5mまたは12mを限度ゲンドとして緩和カンワされる場合バアイもある。(建築ケンチク基準法キジュンホウ施行令セコウレイレイダイジョウダイコウゴウ
地盤面ジバンメン 建築物ケンチクブツ周囲シュウイ地面ジメンセッする位置イチ平均ヘイキンタカさの水平面スイヘイメン。そのセッする位置イチタカさが3mをえる場合バアイには、その高位差コウテイサ3m以内イナイごとに平均ヘイキンタカさをとる。その場合バアイ、3m以内イナイごとにとるとりカタ任意ニンイであるが、建築物ケンチクブツ部分ブブンによって地盤面ジバンメンからのタカさがコトなってくる。
隣地リンチ斜線シャセン制限セイゲン 建築ケンチク基準キジュンホウにより、隣接リンセツする敷地シキチタイする採光サイコウ通風ツウフウなどを考慮コウリョしてサダめられる制限セイゲンで、建築物ケンチクブツ敷地シキチ隣地リンチ境界キョウカイセンからの距離キョリオウじてけるタカさの制限セイゲンのこと。建築物ケンチクブツタカさは、原則ゲンソクとして、当該トウガイ部分ブブンから隣地リンチ境界線キョウカイセンまでの距離キョリに2.5または1.25をジョウじてアタイに31mまたは20mをクワえたもの以下イカでなければならないとされている。(建築ケンチク基準キジュンホウダイ56ジョウダイ1コウ二号ニゴウ
北側キタガワ斜線シャセン制限セイゲン 建築ケンチク基準法キジュンホウ集団シュウダン規定キテイイチ第一ダイイッシュシュ第二種ダイニシュ低層テイソウ住居ジュウキョ専用センヨウ地域チイキおよび第一種ダイイッシュ第二種ダイニシュ中高層チュウコウソウ住居ジュウキョ専用センヨウ地域チイキにおいて、トク北側キタガワ隣接地リンセツチタイする日照ニッショウ考慮コウリョしてサダめられたもの。上記ジョウキ地域チイキナイでは、建築物ケンチクブツタカさは当該トウガイ建築物ケンチクブツから隣地リンチ境界線キョウカイセンまでの真北マキタ方向ホウコウ距離キョリに1.25をジョウじてアタイに5mまたは10mをクワえたもの以下イカでなければならないとされている(建築ケンチク基準法キジュンホウダイ56ジョウダイコウ三号ダイサンゴウ)。このほかに、都市計画トシケイカクによる高度コウド地区チクで、北側キタガワ斜線シャセン制限セイゲンせられている場合バアイがある。
日影ヒカゲ規制キセイ 日影ヒカゲによる中高層チュウコウソウ建築物ケンチクブツタカさの制限セイゲンをいう。1976(昭和ショウワ51)ネン建築ケンチク基準法ケンチクキジュンホウ改正カイセイ導入ドウニュウされ、1977ネンから実施ジッシされている。ホウには用途ヨウト地域チイキ特性トクセイオウじた日照ニッショウ確保カクホすべき水平面スイヘイメンタカさ、これにタイする冬至トウジシン太陽タイヨウにおける一定時刻イッテイジコクアイダショウずる日影ヒカゲ制限セイゲン時間ジカン数種スウシュのメニューがある)を設定セッテイしている。地方チホウ公共コウキョウ団体ダンタイ条例ジョウレイ規制キセイ対象タイショウ区域クイキ日影ヒカゲ制限セイゲンのメニューを指定シテイすることにより具体的グタイテキ適用テキヨウされることとなる。
ニチエイズカゲ sun-shadow drawing
基準キジュン水平面スイヘイメンジョウショウずる建物タテモノカゲ時間的ジカンテキ変化ヘンカアラワしたもの。ニチエイカゲ曲線キョクセンによりエガく。建築ケンチク基準キジュンホウでは、地域チイキオウ基準キジュン水平面スイヘイメン地上チジョウ1.5m,4.0mなどとサダめている。
ヒカゲカゲ曲線キョクセン sun shadow curve
水平面スイヘイメンてた単位タンイナガさの鉛直エンチョクボウボウ先端センタントオ太陽タイヨウ光線コウセン水平面スイヘイメンとの交点コウテン軌跡キセキ。これをモチいて建物タテモノ日影ヒカゲ作成サクセイできる。タトえば2時間ジカンおきの日影ヒカゲ交点コウテンツラねた曲線キョクセン場合バアイ、これを2時間ジカン日影ヒカゲ曲線キョクセンぶ。その内側ウチガワ建物タテモノによって2時間ジカン以上イジョウ日影ヒカゲとなる。「陰影インエイ曲線キョクセン」ともいう。
セットバック setback
敷地境界線シキチキョウカイセン道路境界線ドウロキョウカイセンなどから後退コウタイして建築ケンチクされること。レイとしては、建築基準法ケンチクキジュンホウサダめられている外壁ガイヘキ後退距離コウタイキョリなどがある(壁面線ヘキメンセン後退コウタイ建築基準法ケンチクキジュンホウダイ54ジョウ)。建物全体タテモノゼンタイ敷地境界シキチキョウカイから後退コウタイさせる場合バアイと、制限セイゲンシャセン斜線シャセンわせて上層階ジョウソウカイになるほどカイごとに建物タテモノ段状ダンジョウ後退コウタイさせる場合バアイがある。
高度コウド地区チク hight district
日照ニッショウ保護ホゴのため、あるいは都市トシ景観ケイカンウエ要請ヨウセイなどから建築物ケンチクブツタカさの最高限サイコウゲンドまたは最低限サイテイゲンサダめることができる地区チク地区チク指定シテイおよび高度コウド制限セイゲン内容ナイヨウ都市計画トシケイカクホウサダめる手続テツヅきにシタガって市町村シチョウソン決定ケッテイする。(都市計画トシケイカクホウダイジョウ10ゴウ
天空率テンクウリツ sky factor
ショウドメン一点イッテンから天空テンクウるときに建物タテモノなどの障害物ショウガイブツをのぞいた実際ジッサイえる割合ワリアイ通常ツウジョウは%でアラワし、またショウドメン水平スイヘイとし、室内外シツナイガイ反射ハンシャやガラスの透過トウカリツカンガえない。可視カシ天空テンクウ直接チョクセツヒルヒカ照度ショウドをEd、全天空ゼンテンクウによる直接チョクセツヒルヒカ照度ショウドをEo、この場合バアイヒカリソクバク発散ハッサンをR、可視カシ天空テンクウヒトしい輝度キドをBとし、天空率テンクウリツをUとすると次式ジシキシメされる。「天空テンクウ投射トウシャリツ」「採光サイコウリツ」ともいう。
 U=Ed/Eo=Ed/πB=Ed/R
天空率テンクウリツ曲線キョクセン sky factor curve
天空率テンクウリツ分布ブンプアラワ曲線キョクセンショウドメンウエのある一定イッテイ直線チョクセンウエオノオノテン対応タイオウして変化ヘンカするそれぞれの天空率テンクウリツアタイモトめられた曲線キョクセン
スカイライン skyline
地形チケイ建築物ケンチクブツソラとの境界線キョウカイセン一般イッパン遠景エンケイないしはシルエットとしてナガめられる場合バアイすことがオオい。
ケンぺいリツ building coverage
建築物ケンチクブツ建築面積ケンチクメンセキ敷地面積にシキチメンセキニアタイする割合ワリアイ通称ツウショウ。「建築面積率ケンチクメンセキリツ」ともいう。都市計画区域内トシケイカククイキナイでは、用途ヨウトシ地域チイキ種別シュベツ防火地域ボウカチイキ、その他都市計画ホカトシケイカク指定シテイオウじて、ケンぺい率のリツノセ限度ゲンドサダめられており、これを通常ツウジョウ建蔽率ケンペイリツ制限リツセイゲン」という。(建築基準法ケンチクキジュンホウダイ53ジョウ
容積率ヨウセキリツ floor area ratio
建物のタテモノノb面積メンセキ敷地面積シキチメンセキあるいは地区チクタイする割合ワリアイで、一般イッパン分母ブンボを10とする分数ブンスウまたは百分率ヒャクブンリツアラワす。都市計画区域内トシケイカククイキナイ容積率ヨウセキリツ制限値セイゲンチは、用途地域ヨウトチイキ指定シテイのない区域内クイキナイは40/10(400%)、用途地域内ヨウトチイキナイ用途地域ヨウトチイキ種別シュベツオウじて建築基準法ケンチクキジュンホウサダめられたアタイのうちから都市計画トシケイカク指定シテイすることになっている。(建築基準法ケンチクキジュンホウダイ52ジョウ
建蔽率制限ケンペイリツセイゲン 建築面積ケンチクメンセキ敷地シキチセ面積メンセキタイする割合ワリアイ制限セイゲンをいう。建蔽率ケンペイリツチサクチイさくすれば、それだけ敷地内シキチナイオオくの空地クウチまれる。個々ココ建築物ケンチクブツ環境カンキョウ市街地シガイチ環境カンキョウ確保カクホするとトモに、火災カサイ拡大防止等カクダイボウシナド重要ジュウヨウ役割ヤクワリ空地クウチ確保カクホするため、用途ヨウトシ地域チイキオウじた建蔽率制限ケンペイリツセイゲンオコナわれている。防火地域内ボウカチイキナイ耐火建築物タイカケンチクブツ街区ガイクカドにある敷地シキチ角地カドチ)などは緩和カンワされる。
容積率制限ヨウセキリツセイゲン 建築基準法ケンチクキジュンホウ集団規定シュウダンキテイイチ道路ドウロ供給処理施設等キョウキュウショリシセツナドとの調和チョウワヲ考慮コウリョして良好リョウコウ市街地シガイチ形成ケイセイハカることを目的モクテキとした制限セイゲンホウでは面積メンセキ敷地面積にシキチメンセキニチタイする割合ワリアイをいうが、これを「容積率ヨウセキリツ」と俗称ゾクショウする。都市計画トシケイカクにより用途地域ヨウトチイキサダめるサイに、建築基準法ケンチクキジュンホウシメされている数種スウシュ容積率制限ヨウセキリツセイゲンのメニューのなかから当該土地トウガイトチ適当テキトウ数値スウチのものを都市計画トシケイカクサダめる。この数値スウチによる制限セイゲンクワえ、前面道路幅員ゼンメンドウロフクインによる制限セイゲンがあるが、特定道路トクテイドウロからの距離カラノキョリによる緩和カンワがある。地区計画チクケイカク区域クイキ住宅地ジュウタクチ高度利用地区計画コウドリヨウチクケイカク区域等クイキナド制限セイゲン緩和カンワがある。
インセンティブ・ incentive zoning
ゾーニング 誘導地域制ユウドウキセイ特定トクテイ地区チクアチク開発カイハツについて、通常ツウジョウ地域制チイキセイによる規制キセイ一部イチブ緩和カンワする一方イッポウ建物タテモノ敷地シキチ用途ヨウトおよび形態ケイタイ配置ハイチ、デザインなどを公益にコウエキニスするものとすることを緩和カンワ要件ヨウケンとする制度セイド規制緩和のキセイカンワノキョ要件ヨウケン緩和カンワ程度テイドについては、あらかじめ明確メイカク基準キジュンかされているものから、許可権キョカケンシャ開発者カイハツシャ協議キョウギツウじてサダめられるものまで、さまざまなカタがある。日本ニホン制度セイドとしては、特定街区トクテイガイク制度セイド総合設計制度ソウゴウセッケイセイド再開発サイカイハツ地区計画制度チクケイカクセイドなどがこれにたる。
総合設計制度ソウゴウセッケイセイド 敷地規模シキチキボ大きくオオキクシ敷地内シキチナイ広場等公開空地ヒロバナドコウカイクウチユウし、建築物ケンチクブツ形態ケイタイ良好リョウコウ建築計画ケンチクケイカクについて通常ツウジョウ建築規制ケンチクキセイえて総合的ソウゴウテキ性能評価セイノウヒョウカ建築ケンチクミトめる制度セイド建築基準法第ケンチクキジュンホウダイ59ジョウの2により特定行政庁トクテイギョウセイチョウ建築審査会ケンチクシンサカイ同意をドウイヲテ許可キョカするもので、容積率制限ヨウセキリツセイゲン斜線制限シャセンセイゲンシャセイセンゲンナド一般基準イッパンキジュンえてユルされる。
公開空地コウカイクウチ 総合設計制度ソウゴウセッケイセイド適用テキヨウによって確保カクホされる民地内ミンチナイ空地クウチで、その有効面積ユウコウメンセキによって容積率ヨウセキリツリョウまる。タンなるではなく、歩行者ホコウシャ危険キケンナクキケンなく自由ジユウ通行ツウコウ利用リヨウでき、空間クウカンンとしてのまとまりと道路ドウロへの公開性のコウカイセイノマあるものが公開空地としてコウカイクウチトシテモミトめられる。
特定トクテイ街区ガイク 都市計画トシケイカクホウによる地域チイキ地区チクイチ建築物ケンチクブツおよびその敷地シキチ整備セイビオコナわれる地区チクまたは街区ガイクについて、建築ケンチク基準キジュンホウによる形態ケイタイ制限セイゲンによらず、特別トクベツ容積率ヨウセキリツ建築物ケンチクブツタカさの限度ゲンドナド都市計画トシケイカクによりサダめ、市街地シガイチ整備セイビ改善カイゼンハカるべき地区チクまたは街区ガイクをいう。特定トクテイ街区ガイクは、市街地シガイチ再開発サイカイハツナドにおいて街区ガイクないしは地区チク単位タンイ良好リョウコウ環境カンキョウ健全ケンゼン形態ケイタイソナえた建築物ケンチクブツ建築ケンチクシし、アワせて有効ユウコウ空地クウチ確保カクホすることナドにより、良好リョウコウ市街地シガイチ形成ケイセイハカるための制度セイドである。実施ジッシされたレイとしては東京トウキョウカスミセキビル、名古屋ナゴヤマタ地区チク住宅ジュウタクなどがある。1989ネン3ガツスエ現在ゲンザイで、全国ゼンコク80街区ガイク指定シテイされている。