都市トシデザインガク <用語ヨウゴ解説カイセツ
5.都市空間トシクウカンのデザイン
(2)水辺ミズベ河川カセンのデザイン
出典シュッテン 建築大ケンチクダイ辞典ジテン ダイハン」、ショウ国社クニシャ、1993
西洋建築セイヨウケンチク図集ズシュウ 三訂版サンテイバン」、日本建築学会編ニホンケンチクガッカイヘン彰国社ショウコクシャ、1981
広辞苑コウジエン 第四版ダイヨンハン」、新村ニイムライズルイヘン岩波書店イワナミショテン、1993
オープンスペース open space
?イチ公園コウエン広場等ヒロバナド都市トシ緑地リョクチ総称ソウショウ
?市街地シガイチのうち、市街化シガイカサしていない、すなわち建築的ケンチクテキ利用リヨウされていない空間クウカン総称ソウショウ。   ⇔クローズド スペース
?サン
オオヤケカイ ?おもてむきの場所バショれの場所バショ人々ヒトビトアツまる場所バショ
くがい ?農山村のような地域共同体において、社会慣習として求められている互助義務。家屋の新築普請は「家公界」、葬式の場合は「死に公界」などと区別される。
入会イリアイ入相イリアイイリアイ 一定地域イッテイチイキ住民ジュウミン特定トクテイ権利ケンリをもって一定イッテイ範囲ハンイ森林シンリン原野ゲンヤまたは漁場ギョジョウハイり、共同用益キョウドウヨウエキ木材モクザイ薪炭タキギスミ・まぐさなどの採取サイシュ)すること。

いりあいち
一定イッテイ地域チイキ住民ジュウミンって共同キョウドウ使用シヨウ収益シュウエキ(たとえば家畜カチク飼料シリョウ燃料ネンリョウとして草木クサキ採取サイシュ)することのできる慣習上カンシュウジョウ権利ケンリ入会イリアイケン民法ミンポウダイ263,294ジョウ)をユウする一定の山林・原野・池沼など。
治水チスイ 水流スイリュウをよくして河川カセン氾濫ハンランなどをフセぎ、運輸ウンユ灌漑カンガイ便ベンをはかること。
利水リスイ ミズをよく流通リュウツウさせること。また、ミズをよく利用リヨウすること。
護岸ゴガン 海岸カイガン河岸カワギシ湖岸コガンおよび堤防テイボウ保護ホゴして水害スイガイフセぐこと。また、そのための工作物コウサクブツ蛇籠ヘビカゴイシ粗朶ソダ(そだ)・木柵キサク・コンクリート・クイなどでキシたる水勢ミズイキオ抵抗テイコウする仕組シクみ。
親水シンスイ 社会シャカイミズとのかかわりカタアラワ概念ガイネンイチ文字通モジドオり、ミズシタしむことに着目チャクモクしたカンガカタであり、近年キンネン治水チスイ利水リスイクワえた第三ダイサン概念ガイネンとして重視ジュウシされてきている。親水シンスイ内容ナイヨウは、ミズノs存在ソンザイ直接的チョクセツテキ依存イゾンする活動カツドウ水遊ミズアソび、り、船遊フナアソびなど)と、ミズ関連カンレンする情緒的ジョウチョテキ活動カツドウ水辺ミズベでの散策サンサク休息キュウソクなど)とに二分ニブンすることができる。
親水空間シンスイクウカン ヒトミズシタしみ、ヤスらぎのられる空間クウカン都市トシカノ進行シンコウトモに、都市河川トシカセンはコンクリートで区画クカクされ、汚水オスイナガすだけの機能キノウしかたさなくなった。そこでカワ本来持ホンライモっている親水空間シンスイクウカンとしての機能キノウ積極的セッキョクテキれた川辺カワベ計画ケイカクオコナわれるようになった。
親水シンスイ公園コウエン ウォーターフロント整備セイビイチカワ運河ウンガ利用リヨウし、積極的セッキョクテキトミズとがうことを追求ツイキュウした公園コウエン
アメニティ amenity
快適性カイテキセイ居心地イゴコチさと邦訳ホウヤクされている。産業革命サンギョウカクメイによる居住地キョジュウチ環境カンキョウ劣悪化レツアクカ騒音ソウオン煤煙バイエンなど)の経験ケイケンがアメニティ(シズけさ、清浄セイジョウ空気クウキ日照ニッショウミドリなど)の重要ジュウヨウさを自覚ジカクさせることとなった。
サカ amusement quarters,  entertainment quarters
各種カクシュ娯楽遊興施設ゴラクユウキョウシセツ飲食店インショクテン小売店コウリテン中心チュウシン形成ケイセイされる地区チク元来ガンライ江戸時代以降エドジダイイコウ宗教的祭礼シュウキョウテキサイレイ見世物ミセモノ芸能ゲイノウなどの興業コウギョウによってヒト群集グンシュウする自然発生的シゼンハッセイテキ地域チイキとしてハジまる。社寺シャジ境内ケイダイ門前モンゼン河原カワラ埋立地ウメタテチ築地ツキジ)、広小路ヒロコウジハシタモトなどにオオ発生ハッセイした。江戸のエドノシそれに社寺境内シャジケイダイ門前モンゼンオオいのは、ここは行政的ギョウセイテキには寺社奉行ジシャブギョウ管轄カンカツ管理カンリユルやかであったこと、また京都キョウト四条シジョウ河原シジョウカワラ利用リヨウされたのは、芸能人はゲイノウジンハヒイヤミンとして蔑視ベッシされていたことと関係カンケイフカい。江戸エドでは両国橋リョウコクハシヒヨケチヒ火除ヒヨ浅草奥山アサクサオクヤマ上野山ウエノヤマシタ大阪オオサカでは難波新地ナニワシンチ著名チョメイ
低水テイスイコウホウ工法コウホウ低水工事テイスイコウジ 河川改修方式カセンカイシュウホウシキイチ舟運のフナウンノンための航路維持コウロイジなどの利水リスイ主眼シュガンとするもの。クニでは明治中期メイジチュウキ高水工事コウスイコウジ転換テンカンするまで、河川改修カセンカイシュウ中心チュウシン
高水工法コウスイコウホウ高水コウスイコウジ工事コウジ 河川改修方式カセンカイシュウホウシキイチ砂防サボウ流量リュウリョウ調節チョウセツなど、洪水コウズイ防御コウズボウギョなどの治水チスイ主眼シュガンとするもの。連続堤防レンゾクテイボウ放水路ホウスイロなどの工事コウジ。  ⇔ 低水工法テイスイコウホウ低水工事テイスイコウジ
ナガカタチ(なだれがた) 河又カワマタ海沿ウミゾいのキシ形式ケイシキイチ斜面シャメンをなす石畳イシダタミキシ大阪オオサカ堀川ホリカワでは、その開削カイサクにあたって、ミズリクとの関係カンケイ緊密キンミツにするため、ナガカタという傾斜ケイシャをもつ川岸カワギシとすること、岸岐という石畳階段イシダタミカイダンモウけること、垂直護岸スイチョクゴガンには犬走イヌバシりをモウけること、といった基準キジュンモウけられていた。
キシギフ(がんぎ) ?イチぎざぎざのカタチ総称ソウショウ
?河又カワマタ海沿ウミゾいのキシ形式ケイシキイチ石造イシヅク階段状カイダンジョウのもの。江戸時代エドジダイ荷揚ニアモット普通フツウ形式ケイシキ。これにタイし、タン斜面シャメンをなす石畳イシダタナガカタチショウされる。
イヌハシ ?築地塀ツイジベイマチイエジョウヘキヘイなどの外面ソトヅラミゾホリとのアイダにある細長ホソナガ地面ジメン都市トシにおけるイヌバシリハシりは古代コダイより江戸エド時代ジダイスエまで公有地コウユウチ道幅ミチハバのうちであった。そのウエびているヒサシシタカマえられたコマせ、竹垣タケガキなどは違法イホウのものとしてしばしば取締トリシマリりをけた。
?トク江戸エド中心部チュウシンブマチにおいて正面ショウメンツクられていたヒサシシタ石灰セッカイ小石コイシタタ場合バアイオオい。ハバ半間ハンケン程.元来ホド。ガンライ公有地コウユウチマチクビよりマチまでトオ可能カノウであった。ノチカクイエごとに袖壁ソデカベをつくるレイオオく、私有地シユウチ同然ドウゼンとなり、トオ不能フノウになった。
?建物タテモノ周囲シュウイ軒下ノキシタイシ煉瓦レンガ、コンクリート、砂利ジャリなどでカタめた部分ブブンヘイ堤防テイボウでも同様ドウヨウで、建築物ケンチクブツ構築物コウチクブツ地表チヒョウセッする部分ブブン保護ホゴするものであり、視覚テキにも建物タテモノスソめる意味イミつ。
?近世キンセイ大阪オオサカにおいてカワキシイシガキのもとにある細長ホソナガ平地ヘイチ
アラ 野菜ヤサイ食器ショッキ衣類イルイなどをアラ場所バショ総称ソウショウ河辺カワベ井戸端イドバタとの2シュがある。地方チホウによって川場カワバ伊豆イズ賀茂カモグン)、かわど(新潟県ニイガタケン)、かど(東北トウホク)、こうど(福井県フクイケン)、こうち(愛媛県エヒメケン)、かいだな(群馬県グンマケン)、カワタナ埼玉県サイタマケン)、かわち(佐賀県サガケン)、おっとり(隠岐オキ)、つかいがわ(佐賀県サガケン)、くみで(山口県ヤマグチケン)などという。
建築ケンチク限界ゲンカイ 交通コウツウ安全アンゼン確保カクホするため、道路ドウロ鉄道テツドウジョウにおいて障害ショウガイとなる構築物コウチクブツ工作物コウサクブツ建設ケンセツ禁止キンシまたは制限セイゲンする空間クウカン範囲ハンイで、道路ドウロ構造コウゾウレイおよび鉄道テツドウ建設ケンセツ規定キテイによりその範囲ハンイサダめられる。このほかに空間クウカン使用シヨウ制限セイゲンするものとしてマイクロ回線カイセン電波デンパ障害ショウガイ防止ボウシ区域クイキ指定シテイ高圧線コウアツセン隔離カクリ距離キョリ指定シテイ空港クウコウ周辺シュウヘン空港クウコウ制限セイゲン表面ヒョウメン指定シテイなどがあるが、これとは区別クベツする。
スーパー堤防テイボウ 超過洪水チョウカコウズイによるエツsミズ破堤ハテイタイする安全度アンゼンドタカめるために堤防天テイボウテンバテンハシおよび裏小段ウラショウダンハバキワめてオオきくした堤防テイボウをいう。このような治水安全度チスイアンゼンド向上コウジョウクワえ、ヒロ堤防上テイボウジョウ用地ヨウチ住宅ジュウタク公園コウエンなどとして利用リヨウすることにより、水辺ミズベとの一体性イッタイセイタカ都市空間トシクウカンづくりをオコナえることもスーパー堤防テイボウのメリットのヒトつである。
ビオトープ ドク】Biotop
Bio(生物)とTop(場所)の合成語で 「生物の生息空間」を意味する言葉。 自然そのものも大きなビオトープであるが,最近は生物の多様性の維持や 生態系の保全・復元のために新たに創造された生物の生息空間を単にビオトープ と呼ぶ例も多く見られる。 
ミチゲーション mitigation
影響緩和エイキョウカンワ。最小化、回避、代償の三段階によって、開発行為による環境生態系セイタイケイの悪化や喪失ソウシツを未然に防ぎ、悪化した環境を修復・改善し、調和をはかっていくための概念。緩和あるいは軽減という意味。森や干潟などの自然が大規模開発などで失われるかわりに、それに見合った自然を復元させるという環境保全上の手法。開発に伴って生じる環境破壊を、植林、動物保護柵、遮光壁等の環境保全策等を講じて相殺しようとするもの。ただし、ミチゲーションの考え方を、開発者の都合のよいようにとらえ、「代償措置さえあれば、何でもOK」という不届きな考え方も横行し始めている。自然シゼンとはナニかをカンガえる必要ヒツヨウがある。
城下町ジョウカマチ 封建制領主ホウケンセイリョウシュ大名ダイミョウ小名ショウミョウ)の居城キョジョウ中心チュウシンンとしてその近傍キンボウ成立セイリツ発達ハッタツした市街シガイ封建都市ホウケントシ)。萌芽的ホウガテキなものは中世末期チュウセイマッキにもられるが、都市トシとしての形態ケイタイトトノえて完成カンセイしたものは、城郭ジョウカク平地部ヘイチブキズかれ、経済的ケイザイテキにも地域チイキ中心支配地チュウシンシハイチとしての性格セイカクつようになった桃山時代モモヤマジダイからである。具体的グタイテキには一国一城令イッコクイチジョウレイ(1615)や兵農分離ヘイノウブンリによる身分ミブンセソウセソウ固定コテイがその発達ハッタツ要因ヨウインとしてげられる。城下町ジョウカマチ構成コウセイ天守閣テンシュカク中心チュウシンに、そのマワりに石高イシダカオウじて武家屋敷ブケヤシキき、その外側ソトガワには往還オウカン街道カイドウ)に沿って町人地チョウニンチヒロがり、その外側ソトガワには拠点的キョテンテキ足軽アシガル居住地キョジュウチ配置ハイチされるという具合グアイ秩序チツジョカされていた。寺院ジイン戦略的センリャクテキ意図イトもあって要地ヨウチにまとめてハイされた。一般イッパン城郭ジョウカクあるいは武家地ブケチマワりはホリカコまれ、町人地チョウニンチとの制限セイゲンされていた。街路ガイロ基本的キホンテキには格子状コウシジョウのパターンにかれたが、要所要所ヨウショヨウショチョウ字交差ジコウサ鈎形カギカタチ袋小路フクロコウジモウけ、遠見遮断がトオミシャダンガアハカられていた。現在ゲンザイ日本ニホン主要都市シュヨウトシはほとんどがこの城下町ジョウカマチから発展ハッテンしたものであり、現在ゲンザイでもなお当時トウジ城下町ジョウカマチとしての空間構成クウカンコウセイ残存ザンゾンさせ、あるいはいているものがオオい。初期ショキレイとしては、駿府シュンフ今川氏イマガワシ)、山口ヤマグチ大内氏オオウチシ)、甲府コウフ武田氏タケダシ)などがある。