都市トシデザインガク <用語ヨウゴ解説カイセツ
都市トシデザインの実現ジツゲン手段シュダン(1)
13. デザインサーヴェイ
出典シュッテン 建築大ケンチクダイ辞典ジテン ダイハン」、ショウ国社クニシャ、1993
広辞苑コウジエン 第四版ダイヨンハン」、新村ニイムライズルイヘン岩波書店イワナミショテン、1993
デザインサーヴェイ design servey
都市トシ街並マチナミみを実測ジッソクし、図面化ズメンカすることによって、その都市トシ街並マチナミみが人間ニンゲンアタえる反応ハンノウ解明カイメイや、記号キゴウによる分析ブンセキあるいは景観ケイカンナド分析ブンセキ実証的ジッショウテキオコナうこと。日本ニホンでは1960年代ネンダイ後半コウハンから近代キンダイ建築ケンチク修正シュウセイトモナうアノニマスな形態ケイタイへの関心カンシンタカまりとともに、自然シゼン発生ハッセイテキ集落シュウラクナドのサーヴェイがサカんになった。
日本にデザインサーベイという用語が 登場するのは 1966年<国際建築>10月号の オレゴン大学による金沢幸町の調査発表と、それに寄せられた伊藤ていじの論文である。
日本ニホンでの先駆サキガけである宮脇ミヤワキ研究室ケンキュウシツは、ある地域を観測し、実測またはそれに近い方法で調査し、図面等で視覚化、客観化し、建築やその他のフィジカルな構成要素—生活や慣習、意識や歴史という内的な要素を 分析することによって、その地域が持っているシステムの分解と整理を行うという方法として、<日本的都市像>というものが存在しうるための設計方法論を見出すことを目的モクテキとしている。
デザインプロセス design process
デザインの過程カテイオナ建築ケンチクデザインでも、建築家ケンチクカカンガえによって、あるいはその課題カダイ条件ジョウケンによって過程カテイコトなる。ギャクに、ナニ条件ジョウケンとしてススめるか、ナニからめていくか、ナニ道具ドウグとしてデザインするか、などの過程カテイのありカタによって出来上デキアがる建築ケンチクわってるので、重要ジュウヨウ意味イミつものとされている。「設計セッケイ過程カテイ」ともいう。建築ケンチク意匠イショウロンにおいては、作者サクシャノコしたスケッチなどを参照サンショウしつつ、設計セッケイ過程カテイ分析ブンセキすることで,創作論スルコトデ、ソウサクロンチカづけるココロみがなされる。
記号化キゴウカ signify
ある意味イミ符号フゴウえること。タトえば、具体的グタイテキヤマをかな文字モジ記号キゴウに、あるいは、えて意味イミ伝達デンタツハカること。
記号論キゴウロン semiology, semiotics
本来ホンライ記号論キゴウロンとは、言語ゲンゴ身振ミブり、音楽オンガクやファッションといった現象ゲンショウ記号キゴウされたもののコミュニケーションとしてとらえ、その構造コウゾウ解明カイメイすること。建築ケンチク記号論キゴウロンによって解明カイメイするココロみは、C.アレグザンダーの『パターン・ランゲージ』やP.アイゼンマンの理論リロンおよび作品サクヒンなどでココロみられている。
アノニマス anonymous
匿名トクメイ無名ムメイ意図的イトテキ計画ケイカクによったものではなく、自然シゼン発生ハッセイテキ自然シゼン淘汰トウタテキな、作者サクシャ特定トクテイできないような性格セイカクをいう。vernaculer(土着ドチャクの)、spontaneous(無意識ムイシキの)にチカく、近代キンダイ建築ケンチク教条的キョウジョウテキ影響力エイキョウリョクヨワまりとともに、建築家ケンチクカたちの関心カンシンをひきつけるようになった。
アノニマス デザイン anonymous design
デザイナーのによらない造形ゾウケイ、あるいは意匠性イショウセイ意図イトすることのない無名ムメイ職人ショクニンらによる造形ゾウケイ伝統的デントウテキ生活用具セイカツヨウグ民芸品ミンゲイヒンなどから、護岸ゴガン石垣イシガキ民家ミンカなどの環境カンキョウデザインまで幅広ハバヒロ存在ソンザイする。設計セッケイ施工セコウ技術ギジュツ蓄積チクセキ洗練センレンされた結果ケッカまれるスグれた造形ゾウケイといえ、風土フウドかした建築ケンチク町並マチナみの設計セッケイにおいて、その重要性ジュウヨウセイ注目チュウモクされている。
実測図ジッソクズ measured drawing, surveyed drawing
実在ジツザイする対象物タイショウブツ実測ジッソク結果ケッカにしたもの
ヤチョウチョウメン field book, field note
土地トチ建物タテモノ測量ソクリョウ結果ケッカ容易ヨウイめるように一定イッテイ様式ヨウシキソナえたノート。過去カコ点検テンケン計算ケイサン容易ヨウイであり、だれがいつても復原フクゲン可能カノウである。元来ガンライ封建ホウケン時代ジダイにおける検地ケンチヒカチョウメン
マチイエ町屋マチヤ 室町時代以後ムロマチジダイイゴにおいては、町地チョウチにある商職人ショウショクニン住屋ジュウオク総称ソウショウ。その平面形式ヘイメンケイシキ農家ノウカから分出ブンシュツされたもので、トオ土間形式ドマケイシキ普通フツウであり前土間形式マエドマケイシキもある。グチのとりカタには妻入ツマイり、平入ヒライりがあり、内開ウチビラきの軸吊ジクツフルく、ノチアア戸形式トケイシキとなり、またグチワク冠木カブキ(かぶき)形式ケイシキ構造コウゾウフルく、後にノチニマグサマまぐさ形式ケイシキとなる。屋根材料ヤネザイリョウクサイタからホンガワラワカワラサンカワラへとわり、階高カイタカ平屋ヒラヤから厨子ズシ二階ニカイ本式ホンシキ二階ニカイつものへと発展ハッテンしていく。
農家ノウカ住宅ジュウタク 都市トシ住宅ジュウタク対語ツイゴで、農家ノウカ従事者ジュウジシャ住宅ジュウタクオモ居住キョジュウ部分ブブンをいい、間取マドりや屋根ヤネ形式ケイシキ地域チイキ気候キコウ風土フウド生産セイサンおよび生活セイカツ様式ヨウシキなどに適したテキシタモノものとなっていた。しかし近年キンネン農業ノウギョウ機械キカイ農薬ノウヤク発達ハッタツ家屋カオクナイ農作業ノウサギョウオコナわなくなり、あるいは畜舎チクシャ屋外オクガイ分離ブンリするなど、農業ノウギョウ技術ギジュツ農家ノウカ生活セイカツ変化ヘンカトモナい、都市トシ住宅ジュウタクとのチガいは葬祭ソウサイ使ツカわれる座敷ザシキのとりカタ住居ジュウキョ規模キボオモなものとなっている。
中二階チュウニカイ entesol, mezzanine, halfstory
カイユカと2カイユカ中間チュウカンタカさにのトコロ部分ブブンテキツクられたカイ。→メザニン
クニ伝統的デントウテキ家屋カオクにおいて、江戸時代エドジダイに2カイ制限セイゲンされたことによりモウけられたツジ二階ニカイチュウ二階ニカイ場合バアイもある。
ツジコ二階ニカイ → ずし(ツジトチュウ
民家ミンカ屋根ヤネウラ草葺クサブき、板葺イタブき、カワラきのいかんにかかわらずモチいられ、マド場合バアイたない場合バアイもある。ユカタケ簀かワタし、ムシロ(むしろ)をいただけのものから板張イタバ大和ヤマト天井テンジョウのような構造コウゾウユカのものまであり、物置モノオキカイコシツ使用人シヨウニンなどにモチいられた。地方チホウにより「つし」「じす」「ちし」「つじ」「つち」「ずし二階ニカイ」「つしこ」「ぬきあげ二階ニカイ」などともショウする。
厨子ズシ 1)仏像ブツゾウキョウ舎利シャリトウなどを安置アンチする木造モクゾウウルシりのヒツ箱形ハコガタツツガタ楕円形ダエンケイなどにツクり、正面ショウメン両面リョウメンヒラきのトビラけ、奥行オクユきがフカ場合バアイ三面サンメンヒラきとする。
2)シュとして関東カントウ長野ナガノケン地方チホウ民家ミンカ天井裏テンジョウウラまたは屋根ヤネウラ
土間ドマ 屋内オクナイにおいて地面ジメンのまま、またはタタツチ漆喰シックイりとした表面ヒョウメン民家ミンカでは「にわ」とショウされる場合バアイオオい。「土間ドマユカ」ともいう。ちほうによって「うすにわ」「うしにわ」「おしにわ」「うすや」「つきぬわ」「かなにわ:「ツチみざ」「とおり」などといわれる。現代ゲンダイでは、玉砂利タマジャリき、イシき、イシり、タイルり、コンクリートちなどの場合バアイショウすることがある。
シトミ(しとみ)、シトミ @平安ヘイアン時代ジダイアラワれた建具タテグイチ一対イッツイコマかい格子コウシアイダイタハサ銘打メイウちとするか、格子コウシウライタつかした上下ジョウゲマイのパネルからなる。格子コウシカンアイダ正方形セイホウケイかいくらか横長ヨコナガシタマイハシラアイダの楣(まぐさ)にみ、ツボカネヌキジョウ金具カナグホウダてなどでめる。楣上端ジョウタン内法ウチノリ長押ナゲシ下端ゲタンよりスコウエる。ウエマイシトミまたはシトミといわれ、2かショまたは3かショ金物カナモノによって長押ナゲシる。ヒラ場合バアイフルくは室外シツガイに、アタラしくは室内シツナイ水平スイヘイにはねげて、Lガタ金物カナモノる。金物カナモノマイに2かショで、普通フツウ端末タンマツから3本目ボンメタテ位置イチけ、反動ハンドウ容易ヨウイハズれるように垂直スイチョクよりスコナナめにしておく。
民家ミンカシトミなど簡単カンタン場合バアイシタからボウササえる場合バアイもあった。通常ツウジョウイタシトミであるが、タケシトミもあった。日光ニッコウサエギ風雨フウウフセぐためのもので、ハジめは内裏ダイリ殿デンシャ寝殿シンデン使ツカわれていたが、ノチには神社ジンジャ社殿シャデンにも使ツカわれるようになった。シタマイカベとし、ウエマイのみのものをハンシトミ(はじとみ)といい、古代コダイ民家ミンカによく使ツカわれた。新井アライ白石ハクセキセツによれば、「し」はシタで、「とみ」はみで、ウエよりシタがりまるであるから、このショウまれたという。「シトミ」ともいう。
A民家ミンカトク町家マチイエにおいて戸締トジマりのためにはめむ2マイヨコヨコ構造コウゾウ雨戸アマドとほぼオナじ。2マイともウエからシタハシラカンアイダとしまれる場合バアイと、シタのみをとしみ、ウエソトカタまたは内側ウチガワげ、金具カナグめておく場合バアイとがある。「しとめ」「ひとみ」ともいう。
雨戸アマド 和風ワフウ建築ケンチクモチいられてきた開口部カイコウブ外側ソトガワモウける建具タテグボウハントウナンフセアメ防風ボウフウなどの目的モクテキモウけられる。従来ジュウライ雨戸アマドは、一般イッパン木製モクセイイタ使用シヨウし、戸袋トブクロから1マイずつして一筋ヒトスジ敷居シキイおよび鴨居カモイアイダオクってめ、戸締トジマりにはオトサルサルなどをモチいる。現在ゲンザイでは、このような様式ヨウシキにとらわれない鉄板テッパン、アルミイタ合成ゴウセイ樹脂ジュシイタなどをモチいた雨戸アマド出回デマワっている。桃山モモヤマ時代ジダイ使ツカわれハジめたが、それと構造コウゾウ形式ケイシキのものはそれ以前イゼンにも山寺ヤマデラでは使ツカわれていることがあったという。
大戸オオド 元来ガンライハンアイダハバよりもヒロショウしたのであるが、トク民家ミンカオモテモチいられるものをいう。スデ南北朝ナンボクチョウ時代ジダイ(14世紀セイキ)にこの名称メイショウられる。引戸ヒキドマクリアゲヒラなど各種カクシュ形式ケイシキがあり、大戸オオドナカにさらにクグ装置ソウチしているものもある。
オオドグチクチ 民家ミンカにおけるオモテ入口イリグチをいう。土間ドマモノハコれるために、トクオオきなれたことにハジまる名称メイショウ
オク bracket
カベハシラ垂直スイチョクメンから、水平スイヘイ突出トッシュツさせてヒサシハリタナ出窓デマドなどの上野ウエノ荷重カジュウ支持シジする部材ブザイまたはそのコウゾウホウ構造材コウゾウザイ意匠イショウホドコすものもある。
ホウヅツエ knee brace, batter brace, diagonal brace
1)垂直材スイチョクザイ水平材スイヘイザイとが構成コウセイする鉛直エンチョクコウナイメン入隅イリスミ部分ブブンにおいて、ザイ中間チュウカンから中間チュウカンナナめにムスんでスミカタめるミジカ部材ブザイ横力ヨコリョクタイしてこの部分ブブン変形ヘンケイフセぐ。 → すじかい
2)ヨウコ小屋コヤトラスにモチいられるミジカ斜材シャザイ荷重カジュウ伝達デンタツする役目ヤクメつ。「ナナツカ」「シャツカ(はすつか)」「エダツカ」ともいう。
母屋モヤ(もや) purlin
小屋コヤクミにおいて、ムネあるいはノキケタ平行ヘイコウして垂木タルキまたはウライタササえる部材ブザイ小屋コヤでは小屋コヤハリウエてた小屋コヤツカウエワタし、ヨウフウ小屋コヤクミでは合掌ガッショウウエにこれと直角チョッカク方向ホウコウワタす。この場合バアイ母屋モヤコロぶのをフセぐためにコロめをモウけることがある。「母屋モヤケタ」ともいう。